SES業務委託基本契約書(常駐型)

先日、SES業務委託基本契約書の作成を受注しました。

 

SESとは、システムエンジニアリングサービスのことで、委託者が受託者のSEを常駐させて、ソフトウェアやシステムの開発・保守をサポートさせる契約となります。

 

SES業務委託基本契約書には、納入品を伴い、ソフトウェア開発などの仕事の完成責任を負う請負契約 と仕事の完成責任を負わず、事務処理を行う準委任契約の2つのパターンが存在します。

 

多くの方が準委任での作成を希望するのですが、準委任であるSES業務委託基本契約書を拝見すると、成果物に関する記載、所有権移転、担保責任、検査などの条項を含んでいて、明らかに請負契約であるものが多いです。それでも、準委任契約として締結しているようです。

 

また、民法上の契約の性質の他にも、SES業務委託基本契約書は、実質的に、人材派遣契約となっていて、「偽装請負」となっている場合もありますので、ご注意ください。

 

人材派遣契約書ではなく、会社対会社の業務委託契約書で締結しようとすると、委託元が常駐している作業者に対して直接指揮命令してしまうことはできず、委託先会社の作業責任者を通じて、指揮命令をすることが必要となります。

 

あと、委託者が作業者の勤怠を管理したりすることや、遅刻や残業があるからと言って、報酬を増減するものも多くあります。これは、「報酬の労務対償性」と言って、「労働者性」を補強することにつながり、業務委託契約書とはならない可能性が高まりますので、記載しないほうがいいです。

 

ご依頼を受けたお客様の契約書には、やはり報酬の労務対償性や勤怠管理に関する記載がありました。

 

このように、SES業務委託基本契約書は、必要な知識を持ち合わせて作成しないと、後々問題となったり、コンプライアンス違反となることもありますので、注意が必要です。

 

SES業務委託基本契約書の作成をご検討の方、お悩みの方、ご相談お待ちしております。

管理人紹介

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行政書士 濱村 仁之

NTTグループでの契約法務を11年経験し、1,500通以上の各種契約書の作成・審査実績のある業務委託契約書作成の専門家です。契約書作成と継続的な法務支援を行い、個人への業務委託・偽装請負・印紙など何かと問題の多い業務委託契約のトラブルを予防します。中央大(法)卒。

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