契約書雛形の整備

企業が自分のサービスや商品を取引するにあたり、それに適した契約書の雛形を準備しておられるケースとそうでないケースがあります。

比較的規模が大きかったり、設立してからの年数が長い会社ほど準備しているケースが多いです。

もちろん、契約書の雛形を準備するぐらいですから、自らの取引に合う条項をふんだんに入れているはず。

しかし、準備したときと取引内容が変更されている場合もあり、こういう場合は、きっちり見直さないといけません。

少し前に、話題となった「反社会的勢力を排除する条項」も漏れていることもよくあります。

雛形を準備しておき、取引先に自分の契約書で締結するようにお願いすれば、スンナリと契約できる場合が多いと思います。しばしば、契約相手の会社の法務から修正要望をされ、契約交渉となりますが、それでも不利に契約する可能性は格段に低くなります。

会社の事情にもよるとは思いますが、雛形として準備したいのは、以下のとおりです。

  1. 自らがメインで取引する契約書
  2. 売買契約書(売主の場合と買主の場合)
  3. 業務委託契約書(委託者の場合と受託者の場合)
  4. 売買基本契約書 (売主の場合と買主の場合)
  5. 業務委託基本契約書(委託者の場合と受託者の場合、納入型と保守型)
  6. 秘密保持契約書

これくらいは整備されておいたほうがいいと思います。

こういった契約書雛形は、インターネット上でも出回っていますが、御社のビジネスを考慮して作られていませんし、必要な条項が欠落していたり、あまり出来がいいとは思えません。

売主の立場の売買契約書がほしいのに、買主のものを使用して、自ら準備しておきながら、自ら不利になってしまうという目も当てられない状況に陥るかもしれません。

そういったことにならないためにも、自分の会社を守るためにも、しっかりとした契約書の雛形を準備されることをお勧めします。

契約書の雛形を準備されると、会社として、一貫性のある契約書対応となり、どの社員が対応しても同じ対応が図れることになります。

また、雛形が整備されると、契約書対応における簡素化・効率化も図れます。

そのため、社員の方の契約書対応における稼働時間(残業時間)の削減につながり、人件費の削減につながります。

契約書の雛形の整備に要する費用を惜しむ会社が多いとは思いますが、人件費のほうが高いと思います。

ヒルトップでは、企業法務の経験から、御社の取引についてしっかりヒアリングさせて頂き、御社に最適な契約書の雛形をしっかりと整備することをお手伝いさせて頂きます。

そして、契約書の雛形は作って終わりではありません。

作ってからがスタートです。

自らの取引に合うように、適宜修正を加え続けていく必要があります。

ヒルトップでは、そのお手伝いが得意です。

そういったことでお悩みでしたら、どうぞご相談ください。

お待ちしております。