仕様を明確に!
これまで、開発契約書や保守契約書、業務仕様書など、多くの契約書・仕様書を審査してきましたが、納品物の仕様や業務の仕様の不明確なものが非常に多いです。
ざっとしか書いてなかったり、矛盾があったり、プロジェクトに参加している人にしかわからなかったり・・・
このようなことがあれば、後日に紛争をもたらす大きな原因となります。
開発・保守契約書において、業務の範囲や内容が不明確であれば、仕事の完成基準が不明確となりますので、納品後や業務終了後に、契約当事者間で意識に齟齬が生じ、これに検査合格を与えたくない委託元と検査合格であると主張する委託先との間で紛争が生じることになります。
こうなると、委託先としては、仕事が終わらず、契約金額を支払ってもらえないばかりか、損害賠償請求や契約解除されるかもしれません。
このようなことがないように、契約書には、納品物や業務の仕様を明確に記載しておくことが必要となります。
そのためには、契約相手とよく話し合って、明確な契約書・仕様書を作成して、時には、手順書やマニュアルなどを共有して業務を進めることが重要だと思います。