ASPサービス契約書(クラウドサービス)とは?徹底解説!
1.ASPサービス契約書の概要
ASP(Application Service Provider)サービスとは、インターネットなどを通じて遠隔から提供されるソフトウェアサービスのことです。その法的性質は、ソフトウェアライセンス契約と同様ですが、ソフトウェアのある場所が利用者の端末にあるのか、インターネット接続されたサーバにあるのかという点で異なります。
2.ASPサービスライセンス規約
ASPサービスは多くの利用者に同一条件で提供されるため、「ASPサービス契約書」として締結するのは時間も手間もかかりますので、提供者は、あらかじめ契約条項を「ASPサービスライセンス規約」として定型的に定めておき、この「ASPサービスライセンス規約」に同意した利用者に対して、サービスを提供するという契約形態であることが多いです。「ASPサービスライセンス規約」への同意は、ASPサービスを提供するサイト上で、また、申込書(例:書面やPDF)上で、同意を得るなどの方法があります。
3.ASPサービス契約書作成のポイント
ASPサービス契約書作成のポイントをまとめてみました。どれも実務に長年携わってきた経験に基づいています。ご参考にしてください。
ASPサービスの機能
禁止行為
また、あまりに具体的かつ細かく規定し過ぎてしまう例もあり、そうすると同じような内容をいくつも規定することになり、かえってわかりづらくなりますので、注意が必要となります。
提供の中断
権利の帰属
登録データ
4.ASPサービスの販売方法
ASPサービスは、ASPサービス提供者から利用者に販売されるのが基本ですが、販売代理店が利用者を勧誘し、利用者との契約を取次したり、ASPサービス提供者から販売を受けた販売店(パートナー企業)がASPサービスを利用者に提供することも多く見受けられます。以下に代表的な販売方法の例を挙げましたので、ご参考にしてください。
ASPサービスの販売代理店契約(取次・仲介)
<契約の流れ>
ASPサービス提供者⇔利用者
※販売代理店は取次・仲介するのみで、契約の主体となりません。
<サービス提供の流れ>
ASPサービス提供者→利用者
※販売代理店を介さず直接サービス提供されます。
販売代理店契約書の作成方法はこちらです。
ASPサービスの販売店契約(再販)
<契約の流れ>
ASPサービス提供者⇔販売店⇔利用者
※どちらも販売契約となります。
<サービス提供の流れ>
ASPサービス提供者→販売店→利用者
※販売店を介してサービス提供されます。
販売店契約書の作成方法はこちらです。
ASPサービスライセンス利用規約と販売代理店契約書の作成をセットでご検討頂いている企業様が非常に多いです。
この機会にしっかりとした契約書をご準備されることをおすすめします。
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5.ASPサービス契約書の印紙
ASPサービス契約書は、課税文書に該当しませんので、不課税文書となり、収入印紙の貼付は不要です。