要件定義の役割分担

開発契約書では、まず要件定義を行いますが、これは、委託元(ユーザ)と委託先(ベンダ)とが共同して作業を行います。

しかし、開発契約書において、要件定義、設計、開発、試験まで一つの契約書で、しかも請負契約で結ぶことが多く、そのため、要件定義まで請け負うことになってしまいます。

委託元(ユーザ)と委託先(ベンダ)との要件定義における役割分担が不明確であるため、委託元(ユーザ)の十分な協力が得られず、そのため、委託先(ベンダ)にとって重い負担を負うことになりますので、注意が必要です。

そのため、要件定義を行う場合の契約書は、請負契約でなく、仕事の完成責任を負わず、ただ事務処理を行う準委任契約で締結することが重要となります。

そういったところから、注意して、仕事を進める必要がありますね。

なお、システム開発の開発契約書の締結パターンについて、当事務所のHPに記載がありますので、お時間のある方は、ご参考にしてください。