リーガルチェックあるあるPART2(修正履歴がない)

今日も契約書のリーガルチェックをするうえでの「あるある」です。

契約相手から提出される契約書をリーガルチェックする場合、Wordファイルに修正履歴を残して、修正することが暗黙の了解となっています。

修正履歴を残さないと、どこを修正したのかがわからなくなり、原案と修正案の両方の文面を一言一句見比べてどこが修正されているかチェックする必要があり、非常に時間がかかってしまうからです。

しかしながら、当事務所に何度もリーガルチェックを依頼していただいている企業様に、自動更新でなく、毎年契約書を締結し直しを要求してくる会社(契約相手)があります。

ほぼ契約期間を変更するだけなのに、修正履歴を残さず、それ以外にも少しずつ修正してくる会社があります。

本当にわずかながら、その契約相手が有利になるよう修正してくるのです。

そのため、最初から最後まで一言一句リーガルチェックする必要がありますので、非常に時間がかかります。

修正履歴を残してもらえれば、わずかな時間で対応できてしまうだけに、時間と費用がもったいないです。

契約相手には、前回との違いが明確になるよう修正履歴をしっかりと残してもらうように強く主張しましょう。

そうすることで、余計な稼働負担と費用負担から免れられますので。